スカイゲート、歩き方サイトの航空券販売事業を譲受−強み活かし共同運営へ

  • 2008年2月19日
 ディー・エヌ・エー(DeNA)子会社のスカイゲートは2月18日、地球の歩き方T&Eが運営する「地球の歩き方トラベル」の格安航空券販売事業を譲り受ける契約を結んだ。4月中に譲受を完了し、歩き方サイトの航空券販売エンジンにスカイゲートのシステムを導入、サイトを共同で運用する。地球の歩き方トラベルのサイト上での販売にともなうコミッションなど、契約の詳細は明らかにしていない。

 地球の歩き方トラベルでは、現在は即時販売機能を提供しておらず、ウェブからの問合せに、メールや電話でオペレーターが対応している。スカイゲートのリアルタイム空席照会、即時予約、即時決済可能なシステム導入で、休日や夜間の取りこぼし減少が見込める。オペレーターは、空席がない場合など代替案を提示し、相談しながら販売できるメリットがあることから、このサービスは継続する。これにより、オペレーターを含む19人の担当従業員がスカイゲートに移籍し、地球の歩き方T&Eはコストを圧縮する効果もある。地球の歩き方T&Eでは、システムの自社開発、維持のコスト等を考慮した結果、譲渡のメリットが大きいと判断したという。なお、地球の歩き方T&Eは、従来どおりホテル、ツアーの販売や、情報提供を継続する。

 スカイゲートには今回の営業譲渡は販路拡大が最大のメリット。3月には同じDeNAグループのエアーリンクへの吸収合併が決定しており、地球の歩き方の事業もエアーリンクが承継することになる。エアーリンクの航空券予約サイト「空丸」とスカイゲートのオンライン旅行総合サイトの「スカイゲート」、「地球の歩き方トラベル」の販路を持つことになるが、それぞれの顧客層は「重なっていない」(地球の歩き方T&E)という。今後は、DeNAグループとして、「地球の歩き方」との協業も視野にいれつつ、旅行事業の拡大をめざす。