クロアチア、アジア初の観光局を東京に開設−自然、伝統美をアピールへ

クロアチア観光局副局長のミロ・スルシェン氏は海岸線のリゾート地域と透明度の高い海、首都ザグレブをはじめとする都市、伝統的な建築や街並みを中心とした魅力を紹介。こうした観光素材として質の高さを維持していることから、観光客数の増加につながっているとした。特に、2007年は海外からの訪問者数は900万人超となり、国内からの観光客とあわせ1100万人超となり「『観光の黄金期』を迎えている」という。このうち、日本人訪問者数は8万3346人、宿泊ナイト数は12万7319ナイトとなり、それぞれ2006年比30%増を達成している。こうした好調な状況を受け、「引き続き日本市場を大切にしていきたい。このため、観光局事務所の開設を決めた」とし、情報提供をはじめとした活動を展開していく考えを示した。
日本代表にはエドワード・トゥリプコヴィッチ・片山氏が就任する。片山氏は父がクロアチア人、母が日本人であることから、「日本とクロアチアを近づける役割を果たすことができ、大変うれしいこと」と就任の抱負を語る。今後は旅行会社、メディア、一般消費者への情報提供をはじめ、セミナーの開催を実施する予定で、「東京に限らず、地方でも積極的に(セミナーなど)を開催したい」と意欲を見せた。