アクセスランキング、1位はCOの中部/ホノルル線運休、3位は修旅で世界一周

  • 2007年11月17日
[総評] 今週の最も注目を集めたニュースはコンチネンタル航空の中部/ホノルル線の運休でした。先ごろ、中部はベトナム航空(VN)が運休を発表しており、こちらは年末年始については運航することで落ち着き、急場をしのぐ形になりましたが、根本的な解決にはなっていないようです。名古屋を中心としてレジャー市場の潜在的なニーズが多いのか、空港の使い勝手としてよいのか、など地域の問題から、海外旅行市場の需要が本当に力を持ちえているかが問われる時になってきました。7位にもありますが、ハワイ州観光局(HTJ)の一倉氏が言うように、旅行業界全体としても取り組むべきことがあるようにも思われます。

 話題性という意味では、修学旅行で「世界一周」を実現しようという試みは非常に面白いもので、業界の方々も興味を持ってみていただいたのが第3位の神戸の須磨学園の話題でしょう。同じく今週は文部科学省がまとめた平成18年度の海外修学旅行の調査(18年度の海外修学旅行、校数は過去最高、生徒数は少子化影響するも回復基調≪2007/11/13≫)がありましたが、修学旅行で訪れている国は世界各地に広がっていますが、1人の学生が中高の6年間に3大陸を訪れる、というのは多くないでしょう。今後は、こうした経験を持った若い人たちが、「旅」の楽しみを見つけ、リピーターとなっていただきたいですね。今後の大切なリピーターとなってもらえるよう、その入り口を担う旅行会社、ホテル、航空会社の方々のサービスに期待します。(鈴木)


▽トラベルビジョン・記事ランキング(11月第2週:11月12日〜11月16日午後5時)
第1位
コンチネンタル航空、中部/ホノルル線を08年4月から運休−グアムは継続(2007/11/13)

第2位
公取委、旅行会社2社の共同企画は独禁法抵触しない−新相談事例まとめる(2007/11/12)

第3位
KNT、神戸の須磨学園「世界一周修学旅行」を手配−規模としては過去最大(2007/11/14)

第4位
旅行業の10月倒産、件数、負債額が微増−小規模から中小企業に拡がる予兆(2007/11/13)

第5位
ニッコウトラベル、集客の偏り、為替で業績下方修正−退職慰労金も引当(2007/11/13)

第6位
スカイマーク、中部国際空港を新たな拠点として就航へ−2008年度に(2007/11/15)

第7位
ハワイ州観光局、中部運休「非常に厳しい」−業界と連携して全体で底上げを(2007/11/14)

第8位
旅行会社の上半期取扱額、海外1.1%増、国内2.6%増−法人需要が堅調か(2007/11/14)

第9位
楽天トラベル、第3四半期の営利37.7%増−海外航空券は6割超のシェアか(2007/11/16)

第10位
スカイチームに中国南方航空が正式に加盟−1日約1万6400便規模に拡大(2007/11/15)