カンタス、絵画コンクールで12作品選出−「ひろみちお兄さん」も審査に参加

  • 2007年9月22日
 カンタス航空(QF)は19日、第9回絵画コンクールの最終審査会を実施し、12作品を選出した。テーマは「こんなオーストラリア知ってる?」で、全国から、オーストラリアの大自然に生息する動植物や伝統文化、人々、暮らし、スポーツやアクティビティなどを取り上げた作品が寄せられた。

 審査会はQF日本支社長の荻野雅史氏やオーストラリア政府観光局(TA)広報部長の高山有紀子氏らのほか、NHKの「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんを務めた佐藤弘道さんも参加、子どもたちの作品の審査に当たった。


 12作品のうち最優秀賞は、神奈川県の幼稚園に通う5歳の井上みつきさんによる、「夕やけこやけのアボリジニのおともだち」。アボリジニの子どもの顔を画面いっぱいに力強いタッチで描いたもので、迫力ある絵が審査員の心をつかんだ。受賞者の井上さん一家には、オーストラリア家族旅行をプレゼントする。

 また5万円相当の家族旅行券が賞品となる「カンガルー賞」は、大阪府の中学2年生の脇田彩衣さんの「ずっとここにいたいなオーストラリア」を選出。この作品は、サーフィンや気球、スノーボードなどのアクティビティや動植物、オペラハウスなどを1枚の絵に色鮮やかに描き込んだものだ。

 佐藤さんは「全体的に、オーストラリアの明るいイメージが伝わる作品が多かったです」と感想を述べ、甲乙付けがたい力作ぞろいに悩んだ様子を見せた。1位となった井上さんの作品については、「絵心があると色数が多くなってくるものですが、この絵は少ない色数ですごい迫力」であったことから、強く印象に残ったという。

 またオーストラリアについて訪ねられた佐藤さんは、「まだ行ったことがないですが、これを機会に是非行ってみたい。海や山、エアーズロックなど、自分の子供に本物を見せてあげたい」と語った。

 なお、同コンクールの対象は高校生以下で、応募総数は958点。幼児から262点、小学校低学年から268点、高学年から135点、中高生から291点、不明が2点となった。入賞した12作品は、2008年度のカンタス航空オリジナル卓上カレンダーに採用する。受賞作品は下記を参照のこと。


▽QF第9回絵画コンクール審査結果(賞/受賞者/作品名/出身地/学年)※敬称略
最優秀賞/井上みつきさん/夕やけこやけのアボリジニのおともだち/神奈川県/幼稚園年長
カンガルー賞/脇田彩衣さん/ずっとここにいたいなオーストラリア/大阪府/中学2年生
オーストラリア賞/森勇貴さん/シドニーハーバーブリッジ/千葉県/小学6年生
オーストラリア賞/鈴木まことさん/動物王国オーストラリア/沖縄県/小学6年生
オーストラリア賞/小山修歩さん/こあらのラッキーのなかよし親子/茨城県/幼稚園年長
オーストラリア賞/麻生禅さん/オーストラリアの大きな石/小学2年生
佳作/ノガミリキトさん/歌うワニさん/幼稚園
佳作/堀江眞子さん/レインボーカモノハシ/小学2年生
佳作/松元一織さん/ナポレオンフィッシュとともだち/小学3年生
佳作/勝亮太さん/早くみんなに会いたいな/小学3年生
佳作/廣段万葉さん/がまん強いモロクトカゲ/小学5年生
佳作/向平妃沙さん/ナポレオンフィッシュにあえる海/中学2年生