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インドネシア、上半期の訪問者数48%増、08年25%増を目標−バリ以外も好調

  • 2007年9月18日
 インドネシア文化観光省は、日本人訪問者数が2007年上半期に前年比48%増の26万354人と好調に推移していることを受け、今後も積極的なプロモーションを継続し、2008年は25%増を目指す。ビジット・インドネシア日本地区事務所日本地区マネージャーの成田忠彦氏は、好調さの裏付けとして「昨年の10月位から一般、業界を問わず、問い合わせが非常に多くなってきた」と印象を語り、「災害やテロなどのイメージが薄まってきた」という。また、バリ島がトラベル&レジャー誌において、「ワールドベストアイランド2007」を受賞したことをはじめ、メディア露出が奏功しているという。

 昨年の訪問者数は、地震や津波、洪水などの影響から4.2%減であり、約50%増の高い伸び率は「単純に(好調と)は受け取れない」。それでも、ジョグジャカルタが52%増、ロンボク島が49%増となり、バリ島以外の訪問者数が伸びており、デスティネーションの多様化が進んでいることについては、良い傾向と捉えている。

 インドネシア文化観光省の現在のプロモーションは、「冒険旅行」と「文化遺産」、「ダイビングとクルージング」、「ゴルフ」、「ショッピング」、「スパ−ヘルス&ビューティー」という、バリ以外でも楽しめる素材をテーマとしている。具体的には、テーマに沿ったセールスキットの作成やウェブサイトの改良、またFAMツアーも予定している。さらに、2008年は「インドネシア観光年」とし、全世界からの観光客数700万人を目指している。