国交省、日韓大学生交流事業で観光関係学科の大学生ら22名の訪韓を支援

結団式では、国交省総合政策局観光担当官房審議官の西阪昇氏が「観光のとらえ方はいろいろあるが、人の交流が最も大切。自分にない他者の素晴らしい所に触れて感動し、自分を顧みて課題、あるいは自分自身の魅力を見つけ、それを伝える。それによって観光が発展する。日韓両国の観光資源の魅力を認識してきて欲しい」とし、「今後日韓両国で切磋琢磨し、協力して世界にアジアをアピールする上で皆さんに期待する部分は大きい」と語った。
また、国交省総合政策局観光資源課長の水嶋智氏も、「2006年には韓国から212万人が訪日した。実に全人口の20人に1人が日本を訪れているということ。また日本人も230万人訪韓している」と両国間の観光交流の重要性を語った上で、「観光関係の勉強をする学生が、若い内にこのような経験をすることは意義深い。更に各大学などで自主的に交流を進めるなどの拡大に繋がれば良い」と述べた。
この事業は、2006年5月15日に当時の北側国土交通大臣と金韓国文化観光部長官の間で取りまとめられた共同声明において「観光学科大学生による交流など、若い世代の交流旅行の促進」を具体化するもの。2006年9月には韓国の大学生20名が来日。今年は日本から訪問する順番で、訪韓する大学生らは各大学からの推薦等により選出され、韓国観光公社(KTO)などの観光関係者を訪問するほか、現地の観光専攻の大学生との交流会などに出席し、ソウルや慶州などの観光地を実地見学する。