ジャルパック、4月から新たな賃金体系を導入−10%削減と成果報酬を一体化

  • 2007年7月19日
 ジャルパックは今年度から新たな賃金体系を導入したという。同社代表取締役社長の梶明彦氏によると、「組合や社員と協議し、厳しい賃金を飲んでもらった」と語り、全体で10%の削減を実施する。ただし、単なる削減だけではなく、これまでは「ジェネラリスト育成型」であった体系を抜本的に見直し、「旅行のプロとして販売、企画、旅客サービス、予約オペレーションの4部門で専門家として賃金が上がる体系とした」という。これは入社10年間には4部門を全て経験し、10年目に自ら専門とする部門を選択することで「プロ」を目指し、これによりモチベーションの維持を狙っていくという。

 また、賞与としては会社全体で目標とする経常利益を達成した場合のほか、所属する部門、および個人と3段階で「プロフィット・シェアをする形」(梶社長)とした。これにより、個人が設定した目標を達成すると共に、部門、あるいは企業全体としてそれぞれのレベルで「プロ」として報酬を得る形とした。梶社長はこうした仕組みについては「リストラであると同時に『攻め』のリストラ」とコメントしている。