エールフランス航空、成田ラウンジをリニューアル、世界初のデザイン採用

  • 2007年7月11日
 エールフランス航空(AF)は7月4日、成田空港第1ターミナル北ウィング4階に、ラウンジをリニューアルオープンした。今回のリニューアルは、AFの新デザインコンセプトを世界で初めて採用し、利用者がニーズにあわせて多様な使い方をできる空間作りを目指したもの。このリニューアルで面積は約460平方メートルと約2倍になり、座席数は141席となった。エールフランス航空/KLMオランダ航空日本地区支社長のクロード・テヌヴァン氏は、新デザインコンセプトを採用した初めてのラウンジとして、成田を選んだことについて、「日本市場はアジアで最も重要な市場であり、投資も積極的に行っている。また2009年春にはエアバスA380型機の就航も予定しており、それを睨んだもの」と語った。

 ラウンジのデザインは、赤と白、オーク材のベージュ色を基調としたもので、「贅沢でありながらさりげなく、シンプルでありながらひねりのあるディテール」が特徴。全体的には壁を少なくすることで開放感を生み出し、その代わりにソファのヘッドレスト部を広めにデザインし、プライバシーを確保している。実用的な面では、無線LANによるインターネット接続や、各ソファの隣にパソコン用の電源を備えた読書灯を配置し、ラウンジ内のどの場所でもパソコンで作業ができるように配慮。AFによると、「人と会う、パソコンで仕事をする、食事をとるなど、様々なニーズにフレキシブルに応えられる」ことを目指している。提供する食事については現在研究中であるとしながらも、「利用者にとって一番魅力的なものを提供していきたい」とし、温かい食事なども候補に挙がっているようだ。

 なお2007年秋には、このデザインコンセプトを採用したラウンジが南アフリカのヨハネスブルグにも完成する予定だ。