記事アクセス、「驚き」の一週間-HISのNOVA支援報道から千歳/ケアンズ運休まで

  • 2007年7月7日
[総評] 今週は「HISがNOVAへの支援検討」という一部の報道に対する後追い記事が1位になりました。朝、いつものように某五大紙を読んでいると一面に掲載されており、驚きの話題でした。「火のないところに・・・」と言いますが、今回は双方とも「事実はない」とのコメント。ただ、こうした舞台にHISがとりあげられることは、いろいろな意味で業界の内外から注目されている企業ということでしょう。今週は、こんな「驚き」の一週間であったと思います。

 ロンドンでの車によるテロ未遂、グラスゴー空港での車の爆破など、相変わらずテロの脅威は世界にあるようです。特に、旅行に欠かせない移動手段を脅かすものが多く、英語の「Travel」を遡ると、中世英語「travail」で、苦労などを表しているということは有名ですが、まさに気が抜けないという点で、旅行中の苦労は払拭できず、少しでも「楽」「安全」な旅をしてもらうことに旅行会社の存在意義があるのかもしれません。

 カンタス航空が札幌便を中止することも大きな驚きでした。オーストラリアから北海道への投資が活発化している、という話題がたびたびメディアを賑わせていただけに、残念なニュースです。特に今年はニセコ近隣の北海道倶知安町が住宅地の地価上昇率で全国1位になり、その説明にはオーストラリア人の雪質が良いという評価から、多くの人が集まり、コンドミニアム等々の建設ラッシュに繋がっていると言われていました。インバウンドが観光客を呼び寄せる以上の効果として、「投資」という直接的な経済効果を生み出していたところだけに残念なことです。

 その他、世界遺産では初の認定取り消し、JTBトラベランドでの委託業者が個人情報を紛失するなどの「驚き」がありました。スペシャリストインタビューに登場いただいた宮間さんは、良い意味で「驚き」があり、「販売のプロ」としての意識が高い方が最前線にいらっしゃることは、旅行業界にはまだまだ素晴らしい方が多いと、うれしく思うところです。(鈴木)


(過去の週間記事アクセスランキングはこちら

▽トラベルビジョン・記事ランキング(7月第1週:7月1日〜6日午後4時)
第1位
◆HIS、NOVA支援の報道を否定−「あくまで憶測」(2007.07.03)

第2位
◆<速報>:イギリス、テロ危険度を最高度の「危機」に引き上げ(2007.07.02)

第3位
◆カンタス航空、新千歳/ケアンズ線の季節便中止を決定−JQへの移管も無く(2007.07.05)

第4位
◆楽天トラベル、国内宿泊予約で2〜3年後にJTBを送客数で超える−岡武社長(2007.07.04)

第5位
◆トップインタビュー:エヌオーイー代表取締役社長林田建夫氏(2007.07.04)

第6位
◆JTBトラベランド、委託業者が個人情報を紛失−「Pマークに抵触しない」(2007.07.05)

第7位
◆JATA、低迷するオーストラリアの対応策を検討−航空関連の問題が大きく(2007.07.05)

第8位
◆スペシャリスト・インタビュー株式会社ツーリストサービス宮間浩さん(2007.07.03)

第9位
◆世界遺産、22件が新規登録−オマーンの動物保護区が初の認定取り消し(2007.07.04)

第10位
◆HIS、夏の海外旅行予約は21%増、今年は予算よりも日程重視、遠距離も人気(2007.07.04)