DS応援プロジェクト:アイルランド模擬問題2

  • 2007年7月9日

問 アイリッシュ・ダンスと伝統音楽のショー「ラグース」の発祥地は次のどこか。
 
 A ゴールウェイ
 B スライゴー
 C アラン諸島
 D ディングル半島


  ――正解は最下行へ

ここに注目!


▽妖精伝説を生んだ大自然とケルト文化の国

アイルランドはエメラルドの島と称される緑豊かな美しい国。キリスト教が伝わる以前は「ドルイド」という自然崇拝の宗教感をもっていたアイルランドの人々は、妖精や精霊を信じ、自然を尊敬するケルト文化を発達させた。ケルト文化はのちにキリスト教と融合し、ハイクロスとよばれるアイルランド特有の十字架や、渦巻きや組み紐紋様で表現される独特なケルトの装飾美を生み出した。アイルランドは現代のヨーロッパの表舞台とは異なる独特の生活様式、習慣、伝説をもつ神秘的な島として多くの人々をひきつけている。

・アラン諸島
3つの島からなるアラン諸島のなかで一番大きな島イニシュモアは、本土からアクセスしやすいこともあり観光客に人気が高い。大西洋に突き出した断崖絶壁の頂上にある巨大な遺跡「ドゥーン・エンガス」は必見。また、この島で誕生した伝統音楽とアイリッシュ・ダンスのショー「ラグース」はリバーダンスとともに世界的な人気を誇り、日本でも上演されている。伝統のアラン・セーターは、編み目模様に様々な意味がこめられているという。

・モハーの断崖
高さ200mの断崖絶壁が全長8kmにわたって続くダイナミックな自然景観。モハーとはゲール語で「廃墟になった崖」という意味。遊歩道も整備されており、散策を楽しめる。

・バレン
数千年という長い年月の堆積と侵食によって生まれた石灰岩の大地が広がる。高山植物のメッカでもあり、珍しい植物や蝶などが多く生息する。


▽自然と共存したケルト人

ケルト人は自然と共存して生きてきた。丘陵や森に点在する遺跡をたどり、ケルトの歴史をのぞくのも楽しい。また、貴族の荘園を改造した優雅なマナーハウス、家庭的なB&Bなど、滞在先を工夫すればその一部を垣間見ることができる。なかでも雄大な自然を満喫できるファームハウスはおすすめだ。乗馬や農作業を体験したり、ヤギのミルクで作った乳製品や、新鮮な野菜や魚を材料とする家庭料理を満喫するなど、自然とともに生きるアイリッシュの伝統的な暮らしに触れるのも旅の醍醐味といえるだろう。

・コング
ジョン・フォード監督の名作「静かなる男」の撮影舞台として知られるコングは、絵本からぬけでたような美しい湖畔の村。ロマネスクやゴシックなどの建築様式が見られるコング修道院が見どころ。アッシュフォード城は豪華な古城ホテルだ。

・ジャイアンツ・コーズウェイ
火山活動によって形成された4万個もの6角の石柱(柱状節理)が海岸近くに敷き詰められたように並ぶ世界屈指の自然奇形。古代ケルトの言い伝えからジャイアンツ・コーズウェイ(巨人の石道)と呼ばれ、世界遺産にも登録されている。

・ニューグレンジ
紀元前3200年頃に造られたといわれる墳墓で、入口にはアイルランド各地に残る独特の渦巻き模様が刻まれた巨石がある。周辺のナウス古墳も含めたボイン渓谷の古代遺跡群は世界遺産に登録されている。また近郊のタラの丘はアイルランド発祥の地とされる。公共交通機関がないので、ダブリンからの観光バスツアーが便利。

・グレンダロッホ
森林に覆われた2つの湖のほとりにある初期キリスト教教会。6世紀に聖ケビンによって建てられ、一帯にはケルトの十字架であるハイクロスやラウンドタワーなどが点在する。




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