アイランド・ホテルズ、「世界を暮らす旅」今期5ヶ国で展開、販路拡大へ

  • 2007年7月6日
 スタッフサービスのインハウスで海外リゾート事業部のアイランド・ホテルズ・アンド・リゾーツは、世界の主要都市での滞在型商品「世界を暮らす旅」の販売を拡大する。同社では2004年1月から、パリのアパルトマンに滞在する「セジュール・ア・パリ」を開始しており、既に15社のパッケージ商品や単品商品として販売されている。今年6月にはロサンゼルスのコンドミニアムの滞在商品を加え、今期中に全5ヶ国での展開、3億円の売上を目指す。

 「世界を暮らす旅」の中で先行する「セジュール・ア・パリ」は現在、16室を保有。実際に現地の人が暮らすアパルトマンの部屋を借り受け、日本人にもあわせてリノベーションし、それぞれに異なるデザインに仕上げた。言葉や滞在に不慣れな方面であるのを逆手に、滞在客を世話するための現地法人を設立し、日本人による空港からの送迎や隣人との挨拶やゴミの出し方といった生活のノウハウを教授など、コンシェルジェサービスを提供するのが特徴だ。利用客はカップルや母娘、熟年世代が中心で、05年は前年比117%増、06年は47%増と推移し、25%のリピート率を誇る。

 一方で、販売の際は各客室の選定から出発前、現地でのサポート体制などの説明が必要として、今後は特に小回りのきく3種の旅行会社を中心に販路を拡大したい考えだという。「セジュール・ア・パリ」は最低3泊からの利用で、1泊1室あたり3万円からの設定だ。

 なお、ロサンゼルスを含む今年以降、展開する滞在型商品は、提携先が運営するコンドミニアムなどを用意。現地のサポートは日本人スタッフが対応する現地のサービス会社を利用する。