マカオ、日本人滞在客は5割、平均滞在日数1.4泊、1週間以内モノ商品増加

同観光局代表の榊原史博氏は「マカオの注目度は高いが、販売には説得が必要」として、大手ホールセーラーとの取り組みを重視。期中商品の単独パンフに、巻頭ページから旅行を促す情報とともに「マカオの1週間」や「マカオでしかできない旅7日間」などと1週間のモノステイ商品を掲載し、「実際的な4、5日間に落とし込む」狙いだ。06年にマカオを訪れた日本人訪問者数は前年比30.2%増の22万190人。従来は香港などからの日帰りが主流だったが、06年は日本人の半数が滞在客となり、平均滞在日数は1.4日であることから「滞在客は2泊以上している」(榊原氏)とみる。
その他、MICEは特にインセンティブに注力し、来月には1000名の団体を予定するなど、今年に入り3つの大型インセンティブ誘致に成功。また、修学旅行も3年前に近畿日本ツーリストが北海道の学校を取り扱ったことをきっかけに、昨年は神戸、京都の学校も実施。今年からさらに増加すると観光局では期待を寄せる。
なお、マカオでは現在、史上最大の観光開発プロジェクトといわれる「コタイプロジェクト」が推進。現在のマカオの客室数は1万3000室、香港は5万5000室だが、プロジェクトが完成すると6万室となる。今年中旬には総客室数3000室のベネチアンを皮切りに徐々にオープンし、今年だけで1万5000室が加わるという。