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エチオピア航空、GSAにエア・システム−世界遺産めぐりやビヨンド提案へ

  • 2007年6月7日
 エチオピア国営航空(ET)は日本地区総代理店に7月1日付けでエア・システムを指名した。ETは現在、アフリカ27都市、世界48都市に就航しており、アジア方面には北京、広州、香港、バンコクに定期便を運航している。ET日本地区支社長の藤山辰次氏は「オペレーションコスト削減でヨハネスブルグ、ジュネーブ、ミラノなどGSAに転換している」と語り、1974年から日本にオフィスを構えているものの、航空業界の変化に合わせた対応という考えを示した。

 GSAに指名されたエア・システム取締役社長の多田泰信氏は「30年以上にわたり、日本市場で藤山氏が尽力されてきた基盤を活かし、さらに提案をしていきたい」と抱負を語る。具体的には、エア・システムの拠点である東京、大阪で旅行会社への商品造成を働きかけるほか、エチオピアの8つの世界遺産を巡るETの国内線の利用、アフリカ各地へのネットワークを活用したアディスアベバ以遠について取り組んでいく。

 現在、日本からの旅客でETの利用は2割がビジネス、8割がレジャーという。特にバンコクでの乗継が多く、今後もバンコク乗継の利用を促していく。また中長期的な課題として、コードシェア、アライアンスへの加盟などもしうやに取り組む。また、世界遺産については、シニア層に訴えかけることが出来る素材として、ホテル等の宿泊施設のキャパシティに懸念はあるものの、魅力的な素材としてエチオピア国内の周遊を提案していく。

 藤山氏は「2年後には成田の発着枠拡大があり、ぜひ就航したい」と今後にも抱負を述べ、多田氏もこれに応じ「将来、オンラインとなった時の成功に向けて頑張りたい」と言及。ETはアフリカ系航空会社としては初となるボーイング787型機の受領を2008年に予定しており、合計で10機となる予定で、経済性や航続距離からすると日本への就航も現実味を帯びてくる。