ワンワールド、加盟社の売上高営業利益率が5.7%、アライアンス効果アピール

  • 2007年6月7日
 ワンワールドは2006年の加盟各社の営業実績を取りまとめ、ワンワールド運賃施策・営業活動による収入が前年比10%増の6.75億米ドルであったと発表した。特に法人営業が好調で、67%増と躍進。なかでも中小企業を対象にした「ビジネスフライヤー」による収入が前年の2倍以上となり、フランス、ドイツ、スイス、オランダ、ベルギーにおける総契約数は40%増の5500件超となった。

 また、加盟航空会社間での乗継客は約800万人で、ワンワールド利用客の30人に1人の割合。相互利用による収入は5%増の約20億USドルとなっており、加盟航空会社の旅客総収入の約3.5%に相当するという。これらの効果により、加盟航空会社の売上高営業利益率は5.7%(スターアライアンス3.4%、スカイチーム3.0%)、売上高純利益率は3.4%(スターアライアンス2.8%、スカイチームマイナス8.2%)、純利益合計は23億米ドル超(スターアライアンス22億米ドル、スカイチーム11億米ドル)となり、最も収益性が高いアライアンスであるとアピールする。

 なお、上記の数値は06年に加盟しているアメリカン航空(AA)、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)、キャセイパシフィック航空(CX)、フィンランド航空(AY)、イベリア航空(BI)、ラン航空(LA)、カンタス航空(QF)の計7社によるもの。07年は4月1日に日本航空(JL)、マレブ・ハンガリー航空(MA)、ロイヤルヨルダン航空(RJ)、ランアルゼンチーナ航空、ランエクアドル航空、香港ドラゴン航空(KA)が加盟することで、収入が大幅に増加すると予想している。

※記事中の他アライアンスの数値はワンワールド発表値による