エアバス、A380型機は07年内に1号機を引き渡し−日系も「強い関心」

  • 2007年6月6日
 エアバス社は6月5日、エアバスA380型機の製造に関して進捗状況を説明、2007年内にシンガポール航空(SQ)への1号機をはじめとして、2008年には13機の引渡しを予定していることを明らかにした。A380型機は現在、テスト用機材を用いて様々な試験を行っている段階で、実際の飛行路線で実証試験を行っている。現在までに大小50を超える空港で運航が可能であることが確認できている。

 発注した航空会社への引渡しは、シンガポール航空(SQ)については4機を建造中で、そのうち1号機は塗装を終えて10月の引渡し、続く2機が機内の内装を設えている段階だ。合計47機を発注しているエミレーツ航空(EK)についても同じく4機を建造中で、2008年内に1号機を引き渡す予定。カンタス航空(QF)については3機を建造中。2007年に1号機を引き渡し、2008年に13機、2009年に25機、2010年に45機へと量産体制を確立していく。

 日本への就航では、SQ、QFが就航を表明しているほか、エールフランス航空(AF)が1号機を日本線に投入することを予定している。エアバス社A380型機プロダクト・マーケティング・ディレクターのリシャール・カルカイエ氏によれば、日系航空会社への働きかけも引き続き行っていると言い、羽田発のチャーター便などの利用方法を例示しながら、「強い関心を持って頂いていると考えている」と述べた。