全日空とアシアナ航空、株式相互保有や成田/ホノルル線のコードシェアで合意

  • 2007年5月31日
 全日空(NH)とアシアナ航空(OZ)は昨年12月に公表した戦略的提携に関し、具体的な内容について合意した。主な合意は株式の相互保有、コードシェアの拡大など7項目。株式の相互保有数は、取得金額ベースで1200万米ドル(約14億5907万円)分の株式で、5月25日時点の株価では、NHの保有するOZ株は総株数の0.81%分の142万株、OZの保有するNH株は総株数0.15%分の305万株だ。

 このほか、7月1日からNHが運航する成田/ホノルル線をOZとコードシェアするほか、上海・虹橋空港、ソウル・金浦空港、羽田空港の間を周遊する日中韓一周運賃の設定など、セールス、マーケティングでも強化策を盛り込んでいる。また今後は、両社が共通で乗り入れる日本と韓国を除く海外の19空港で、燃油の共同調達などの費用削減やサービス向上のための共同施策を行い、またイレギュラー運航時のサポート体制の構築、航空機用部品の在庫情報の共有などを行う方針だ。さらに客室乗務員の共同訓練や人事交流、機内エンターテイメントの共同開発などを実施する。

▽関連記事
全日空とアシアナ航空、コードシェア拡大、営業・人事も提携協議へ(2006.12.06)