
大韓航空(KE)はこのほど、東日本の公立中学校で初の海外修学旅行を実施した両国中学校の羽田/金浦間の運航を手がけた。これについて、KE東京旅客支店販売課次長の一柳誠氏は羽田発の修学旅行需要について、「2005年からの取扱いは徐々に増加しており、07年も数校の実施を予定している。2008年についても決定、見積り段階を含め堅調に問い合わせをいただいており、羽田利用に定着した感がある」と語った。特に県別では静岡、東京が多い傾向だが、2008年以降については神奈川が目立ち始めており、羽田空港を利用する海外修学旅行に一定の定着感があるようだ。都内や神奈川など、羽田空港周辺の学校の場合には利便性が高いほか、静岡の場合にはアクセス面で成田と比べ優れている点が挙げられる。ただし、KEでは成田発着の場合は、300名以上に対応が出来るなど、人数が多い場合には羽田と比べ、成田で対応が出来るほか、羽田発の他社便を利用することにも前向きな姿勢を示している。
今回の両国中学校の修学旅行実施に当たり、PTA等への説明について安全面での説明を行ったほか、座席配置でも配慮。特に、羽田/金浦間は業務渡航の需要が多いことから、修学旅行生についてはプリ・チェックインで座席をブロックし、生徒たちのグループ行動と一般客の利便性を確保したという。また、今後の修学旅行に対する料金面については、修学旅行向けの運賃を基本としながらも、総需要の波に合わせた運賃体系を活用し、価格としてもこなれた5月後半から6月上旬の需要の増加にも期待を示している。