全日空、27日欠航や遅延便の影響は6万9300人−日本航空が臨時便運航も

  • 2007年5月28日
 全日空(NH)の国内線予約・チェックインシステムなどで27日午前、不具合が発生した影響で、27日のNH欠航便数は130便、これによる影響は2万1400人、また1時間以上の遅れが306便、4万7900人に影響をもたらした。28日は欠航便1便、130人、1時間以上の遅れが9便、2630人に影響がでた。

 NHのシステムを利用するアイベックスエアラインズ(IBX)では、27日欠航便1便、遅延便11便、エア・ドゥ(HD)が遅延便17便、約3300名に影響がおよんだ。日本航空(JL)はNHの影響により、希望の多かった羽田/福岡線でボーイングB777型機を、羽田/札幌線でエアバスA300-600型機を利用してそれぞれ1往復の臨時便を運航した。振替搭乗に関しては現在集計中だ。

 NHのシステムは27日未明から不安定な状態が続いていた。データが滞留していることが分かり、手作業で発券など対応したが、手続きに時間が掛かり、便数が多くなるにつれて運航への影響が大きくなった。通常、システムがシャットダウンした場合に備えバックアップをとっているものの、今回はデータの滞留だったため、手作業での作業となっていたのだという。

 NHの国内線にはホスト用コンピューターが1台あり、そのホストコンピューターから各空港などのコンピューターへ接続している。その中でホスト用接続システム、端末用接続システムがあるが、このほどの定期更新作業で、ホスト用接続システム6台のうち、3台の接続を完了していた。しかし、27日未明から不安定な状態となったため、3台を元に戻すなどの対処したところ、復旧。現在、原因を究明中だ。