全日空、eラーニング教材の自動作成システムを開発、B787整備士訓練で導入

  • 2007年5月24日
 全日空(NH)は株式会社アーネットと、eラーニング教材自動作成システム「ステップアップ“e”ラーニング」を共同開発した。これは、インストラクターが講義した内容を、文書資料や写真、動画、板書、レーザーポインタの軌跡、インストラクターの様子を含め、そのままデジタル処理し、講義終了と同時にeラーニング教材を作成するシステム。これにより、在来型のeラーニング訓練効果を保証することが難しかった、航空機の仕組みや構造に関する教育訓練も、簡単かつ迅速にeラーニング教材を作成することが可能になるという。

 NHでは08年に世界初就航予定のボーイング787のローンチカスタマーとなることから、今回のシステムを利用し、同機材の整備士訓練に本格的に導入していく予定だ。また、団塊世代のベテラン整備士の持つ技能を同システムに蓄積し、技能伝承の役割を担う有形の視聴覚教材としての活用で、優秀な整備士の継続的に育成する仕組みの構築を図る。