ANAセールスは5月23日から全日空（NH）の名古屋／広州線「ANAビジネスジェット」を利用した「ANAハローツアー・プレミアムチャイナ」を発売した。同路線の就航にあわせ、同便を利用し海南島へ行く中部発の商品を期首パンフレットで設定していたが、専用パンフレットでの展開は今回が初めて。これにあわせ、広州をゲートウェイに、九寨溝や桂林、麗江などへ行く5方面の新コースを設定。バンヤンツリーでの滞在や専用バスの利用、ゴルフをセットにしたコースなど、細部にこだわったゆとりある上質の旅行を企画した。

　料金は「バンヤンツリーに泊まる麗江と石林5日間」で25万8000円から。「エコノミーBJ」利用の旅行代金に5万円の追加で「CLUB ANA BJ」の利用を可能とした。ANAセールスでは6月1日から9月30日までの設定で、500人の送客を目指す。


▽レジャー需要取り入れで、平準化図る

　NHの名古屋／広州線のビジネスジェットの搭乗率は日にちによってばらつきがあり、「正確な数字を取っていない」（NH名古屋支店）ものの、ビジネス渡航をメインターゲットにしてるいため「日・月曜日出発が多く、ほぼ満席の時もある」という。一方、火曜日以降の平日は「60％、70％の時もあれば、1ケタの日も」という通り、旅客の増減が激しい。例えば、特にビジネス需要が減少する長期休暇期間を見ると、今年のゴールデンウィーク期間の実績は往復平均で22.4％。このためNHでは、長期休暇や曜日によって生じる増減を、レジャー需要を取り入れることで、平準化したい狙いだ。ANAセールスのほか、ジェイティビー、名鉄観光、日本旅行、近畿日本ツーリストでも、ビジネスジェットを利用した上質の旅行商品を展開しており、これらの取り込みで通年の搭乗率50％を目指すという。