フィンランド航空、子会社譲渡でノルウェー・エアシャトルとの協力強化へ

  • 2007年5月8日
 フィンランド航空(AY)はこのほどノルウェー・エアシャトル社(DY)との間で、AYのグループエアラインであるフライノルディック社(LF)の経営権をDYに100%移転し、両社の関係を強化していくことで合意した。DYからAYへは、DYの普通株とストックオプションが付与される。普通株が総株数の5%を上回る程度で、ストックオプションを現時点ですべて履行した場合、その比率は約10%分に達する。今年の第2四半期での実現を目指し、規制関係の問題を解決していく構えだ。

 LFは03年からAYの傘下に入り、ストックホルムをベースとしたスウェーデン国内線や北欧の近距離国際線、ヨーロッパ内チャーター便を運航しており、06年度の年間総旅客数は120万人。一方DYはスカンジナビアのLCCで、ノルウェー国内線を10路線、国際線を83路線運行、06年度で510万人の旅客数を記録している。

 今後、AYとDYは強い協力体制を確立し、北欧を中心としたヨーロッパ路線網の再構築と、それによる運行効率の向上、さらにアジア路線からの接続の拡充を目指すという。