DS模擬問題:ドイツ編1

  • 2007年5月7日

問 古代小アジアの遺跡「ゼウスの大祭壇」などを収めた「ペルガモン博物館」など、5つの博物館群からなる世界遺産「博物館島」は、次のどの都市にあるか。
 
 A ハンブルク
 B ベルリン
 C ボン
 D フランクフルト

  ――正解は最下行へ

ここに注目!


▽進化し続けるベルリン
東西ドイツの統一後、ドイツの首都となったベルリンは大規模な勢いで開発が進み、現在進行中のエリアも多い。観光面も常に進化し、ドイツ観光局が今年、プロモーション・テーマとして推進する「アート&カルチャー」に欠かせない場所だ。

「博物館島」は、プロイセン王国、ドイツ帝国がイギリスやフランスに対抗し、威信を示す大事業として、100年もの年月をかけて築き上げたもの。1830年の「旧博物館」を皮切りに、「新博物館」、「旧国立美術館」、「ボーデ博物館」と続き、1930年に「ペルガモン博物館」が開館した。現在、博物館島は膨大なコレクションの統合に向けて再編中で、2015年の予定。常に最新の情報をチェックする必要がある。完成すればルーブル美術館や大英博物館などと肩を並べる規模の「美の聖域」となる。

博物館島 http://www.museumsinsel-berlin.de/


▽ベルリンでアート&カルチャーを楽しむ

・新生ベルリンの顔、ポツダム広場

ベルリンの中心にあるポツダム広場周辺エリアは毎日7万人の人々で賑わい、ショッピング、エンターテイメント、ホテル、レストランと、旅行に欠かせない素材が満載。

このエリア内での注目はダイムラー・クライスラー・シティ。東京ドームの約1.5倍程の土地に19の建物が集まり、中には120のショップと30の飲食施設が集まった巨大ショッピングモール「アルカーテン」もある。
その他、ホテル、映画館、そしてカジノなどを擁する。どの建物も、レンゾ・ピアノやヘルムート・ヤーンなどの有名建築家が担当しただけあり、斬新なデザインのものが多い。「フジヤマ」をイメージした屋根が印象的なソニー・センターも一際目を引く存在で、これらの建築物を見て回るだけでもこのエリアを訪れる楽しみになるだろう。



・ハッケシャー・マルクトと“バナナ”に注目

「ハッケシャー・マルクト」は、未だに19世紀半ば頃からの古い建物が多く残るエリア。かつて低所得層の人々や外国からの移住者の居住地域であったが、東西統一後、国内外から若い芸術家が集まり、独自の文化を形成。「ベルリンで最もファッショナブルな地域」として、各国のクリエーターが注目する場所となっている。

このエリアでは、ギャラリーやアトリエ等の壁に黄色いバナナの絵を目する。これはトーマス・バウムゲルテルというアーティストが、自分の気に入ったギャラリーやアート等の入り口にバナナを描き、残したのだとか。なぜ、「バナナ」なのかというと、彼自身の作品のテーマがすべてバナナだからとのこと。この界隈のいたるところに目にするバナナ画を基準として、アート系施設を巡るのもお勧めだ。



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