06年のクルーズ人口は「18万人前後を予測」、木島氏−QE2見学会で

  • 2007年3月7日
 クルーズ・バケーションが3月6日に横浜で開催したクイーン・エリザベス2(QE2)の船内見学会で、同社代表取締役の木島榮子氏は2006年のクルーズ人口を「2005年の20%から25%増になるのでは。期待値だが18万人前後になると見ている」と予想を述べた。06年3月にデビューした飛鳥IIを筆頭に、邦船がいずれも好調に推移したこと、また外航も「よい出だしを切った」と、昨年の動向を振り返った。

 クルーズ・バケーションがGSAを担当する客船については、昨年はそれぞれ10%増の見通し。木島氏が示したクルーズ人口の伸びよりも少ないが、飛鳥IIに牽引されて邦船に人気が集まったため。その一方で、飛鳥IIの影響から外航クルーズ市場へさらなる拡大にも期待を寄せる。来日したキュナード・ラインとプリンセス・クルーズのバイス・プレジデントのトレイ・ヒッキー氏は、特にプリンセス・クルーズについて、2007年度からメニューや客室フォリオを日本語で用意すると紹介し、「グループ中心の日本市場でもFITを取り込める」という。さらに、日本の潜在力が高いという考えを述べた上、「過去5年間で日本人のクルーズ平均日数が7日間から10.5日程度に増加した」とも語り、日数が伸びたことで売りやすい環境となりつつあること、日数増で販売側の旨みが増えたことも強調した。