KNT、06年通期決算は営業利益28.1%減も20億5800万円を計上

  • 2007年2月28日
 近畿日本ツーリスト(KNT)の2006年度通期(1月1日〜12月31日)決算で、営業収益が2.1%減の827億5200万円、営業利益が28.1%減の14億900万円、経常利益が21.8%減の20億5800万円、当期純利益が35.5%減の12億9500万円となった。

 07年度は、今年から制定した新たな企業ブランド名「KNT」をはじめ、独創的な事業展開で選ばれる企業を目指し、顧客にさまざまな「満足」を提供していく。具体的にはウェブやモバイル販売の進化を目指して国内宿泊予約総合新サイト「ステイプラス」や海外旅行のダイナミックパッケージの提供開始、他サイトとの相互リンクや異業種とのアライアンスなどによる旅行関連ポータルサイトの構築を推進する。また、京成トラベルとの提携強化、プラットフォーム戦略の推進、提携会社の販売力の強化や業務の効率化を図る。

 個人旅行ではマーケットや購買方法に応じた商品提供と共に、質の高いコンサルティングとコミュニケーションを重視した人づくり、店づくりを推進する。団体旅行では各マーケットへのECC営業を進めるほか、各種参加型イベントの販売促進で新マーケットの開発や需要創造を目指す。

 グループ全体では店舗網拡充などによる売上高の拡大のほか、グループ会社利用の徹底で品質管理、仕入力を強化して、利益の最大化を目指す。これらの取り組みを通して、平成19年連結会計年度のグループ業績は営業収益が前年比6%増の875億円、経常利益が36%増の28億円、当期純利益で前年同の13億円を見込む。