[総評]1月のニュース・ランキング−1位はJL国際線新シート導入、2位はNH事業計画

  • 2007年2月7日
[総評] 1月は日本航空の経営再建計画が各方面から報道され、弊社でのニュースランキングでも上位に顔を見せる結果となりました。旅行会社のトップからは「日本航空の再建が進まないと旅行業界も本格的に景気回復とはいかない」というお話をされる方もいらっしゃいます。この中でも、海外旅行に携わるわれわれとしては、日本航空が今年はエコノミークラスでプレミアムを投入、来年には新シートを導入するというニュースは大きな話題でした。当日の記者発表会ではファーストクラスのシートのイメージがマスコミに披露されておりましたが、想像するにフラットベッドで、いわゆるカプセル型のプライベート重視を感じさせるものです。

 全日空も事業計画でインドへの路線展開など積極策のようです。全クラス・ビジネスのボーイング737-700型機の新鋭機は今後、ビジネス需要の多いデスティネーションに就航することでしょうが、旅行業界としてはビジネス需要に限らず、レジャー需要でも利用したいところです。インドは今後、非常に伸びると考えている方も多いことですし、ハイエンド層に対して訴求するにはこうした飛行機を利用することも良いのではないでしょうか。

 エクスペディアの動向にも旅行会社だけに限らず、興味が高い項目でしょう。特に、ダイナミック・パッケージの本流とされるこの企業がどのように市場を開拓していくか、一挙手一投足が注目されるます。また、1月はジェイティービーの動向が関心を引いたところでもあります。10位の関空のアメリカ路線誘致については、旅行業界からも良いアイデアがあれば、どんどん関空に提案していきたいものです。


▽トラベルビジョン・記事ランキング(1月分)

第1位:日本航空、国際線全クラスで08年に新シート導入、07年はプレミアムYクラス(1月18日)

第2位:ANAグ、07年度事業計画発表、Cクラスのみの成田/ムンバイ線開設(1月26日)

第3位:日本航空、08年度に国内線ファーストクラスを導入へ(1月9日)

第4位:日本航空、国内のダイナミックパッケージに参入へ、消費者への浸透にも期待(1月19日)

第5位:エクスペディア、日本での伸張に自信示す、旅行動向にも「大きな変化」(1月5日)

第6位:年頭所感 JTB佐々木社長、多様化・グローバル化・専門性でより強い企業へ(1月5日)

第7位:ルックJTB、07年は「スーパーパッケージ」、伊藤社長「全市場に正対できる」(1月18日)

第8位:JTBとリクルート、マップジャパンの支援を表明(1月31日)

第9位:JTB佐々木社長、今期は増収増益−「笑顔」創造で産業間競争を優位に(1月26日)

第10位:関空、北米路線で「第5の航空会社」に期待−平野副社長(1月19日)