KNT、9月の総取扱額は前年微減、燃油サーチャージの影響が顕著

  • 2006年10月30日
 近畿日本ツーリストによると、9月の総取扱額は前年微減の436億9210万1000円であった。海外旅行は0.4%増の172億3863万4000円、国内旅行は1.1%減の253億2151万3000円。

 海外旅行ではホリデイの伸びが鈍化。取扱額は1.3%減だが、取扱人数は9.9%減となり、5ヶ月ぶりに前年同月比割れとなった。KNTでは、取扱額と人数の減少幅の乖離については「燃油サーチャージの影響が大きい」としており、高額な燃油サーチャージが人数の伸びを圧迫していることを示唆している。こうした状況において、ヨーロッパを除き、中国、韓国、台湾、香港、タイなどアジアの近距離圏が好調となっている。
 また、団体旅行は学生の修学旅行を中心として取扱額を伸ばし、学生団体で13.3%増の9億6558万9000円。これに海外個人が3.8%増の45億1513万2000円で前年とほぼ同額に引き上げた。

 国内旅行でも学生団体は堅調で、修学旅行が堅調であったことから2.4%増の34億660万円。企画旅行はメイトが3.2%増の103億468万円と順調。ただし、取扱人員は2.2%減となっており、北海道や沖縄方面など、比較的遠距離となる商品が好調であったことから、取扱額を押し上げている。