ANAセ、下期ハローツアーで12%増を目標、周遊商品を拡充

  • 2006年8月21日
 ANAセールスは2006年下期(2006年10月〜2007年3月)の海外募集型企画旅行「ANAハローツアー」の商品を設定、観光型周遊商品の拡充をはじめ、各方面でテーマ性の強いコースの新設、客層に応じた商品の拡充を行った。また、ビジネスクラスを利用する旅行商品を値ごろ感ある料金としたほか、旅行ニーズの多様化を受けて自由度やアレンジ性の高い商品を造成した。ANAセールスは、前年比12%増となる7万2900人の取扱人数を目標としている。

 一方、今年度の上期は、前年の反日運動やテロによる落ち込みから回復し、ゴールデンウィークを中心に需要が好調だった。特にANAグループとして力を入れている中国は21%増と回復。上海や北京の1都市滞在型に加え、九寨溝をはじめとする内陸部の周遊型の需要も堅調に推移した。また、ヨーロッパ方面ではフランスやドイツを中心に添乗員同行の周遊コースが多くの集客し、24%増の見込みだ。

 ANAセールスによると、参加者の形態は家族が59%を占める。特に夫婦の参加が多く、ヨーロッパやアメリカなどでは参加者の約半数を占める。ハワイやグアムでは、夏休み期間に商品展開した「ピカ夏家族旅行」が好調。アジアでは友人同士、グループでの参加が目立ったという。
 全日空(NH)のビジネスクラス利用の比率も上向き。全体の取扱実績が5%増であることと比較し、ビジネスクラス利用のシェアは21%増と増加率は大きい。なお、上期の取扱実績の推定、下期の取扱目標は下記を参照のこと。

▽06年上期取扱人員見込み(方面/人数/前年比)
<方面/上期人数(前年比)/下期目標人数(前年比)>
アメリカ/4300人(2%増)/3700人(1%増)
ハワイ/8200人(1%増)/8400人(8%増)
グアム/9600人(15%減)/8000人(8%減)
ヨーロッパ・アフリカ/1万4700人(24%増)/1万3200人(21%増)
アジア/2万4000人(3%増)/2万7700人(12%増)
中国/9000人(21%増)/1万1900人(48%増)
合計/6万9800人(4%増)/7万2900人(12%増)