キャセイパシフィック航空、上半期売上高は13.4%増の270億香港ドル

  • 2006年8月10日
 キャセイパシフィック航空(CX)の2006年度上半期(2006年1月〜6月)の中間決算は売上高が13.4%増の270億8600万香港ドル、最終利益は前年とほぼ同程度となる0.1%減の16億6800万香港ドルとなった。グループ全体の燃油費用は30.4%増の86億8100万香港ドルへと膨らみ、増収分を圧縮した。ただし、CXは業務効率の向上、不要経費の削減に対して継続した取り組みを進めており、燃油費を除いた単価コストは1.3%減少した。

 旅客部門の売上高は、8.7%増の159億4100万香港ドルとなった。座席供給数は10.8%の増加に対し、総輸送旅客数は11.1%増の8100万人を記録している。一方、ファーストクラス、およびビジネスクラスの旅客需要が堅調だったものの、平均旅客単価は3.0%減の45.8香港セントに留まった。

 CXのクリストファー・プラット会長は、「燃油高によるマイナス影響を考えれば、当期は好決算であったといえる」とのコメントを発表している。また、プラット会長は、今月後半に予定される株主承認が条件の香港ドラゴン航空完全子会社化による相乗効果に期待を示す。
 そのほか、今後、運航機材の増強、ネットワークの拡大、質の高いサービスの提供、利益を伴いながらの業務拡大を通して、香港の一層の地位向上に向けて取り組んでいく方針だ。