JTB、カリフォルニア大学と提携、交流文化産業として教育分野にも注力へ

JTBとしては事業創造本部内に教育交流事業推進室を置き、UCとの提携をJTBグループとしてサポートする。具体的には、社会人教育においては企業向け、シニア向けの2本立てとなっていることに対応。企業向けではUCでの講座「スパ&ホスピタリティマネジメントプログラム」を旅館などに紹介、旅館経営者らをUCでの留学を促すほか、UCの講師を日本に招き講座を開設することも検討。また、シニア向けではUCアーバイン校で約800名が受講しており、JTBでも国内長期滞在向けに大学との連携講座を開設しており、この海外版として提供するほか、JTBカルチャーサロンのコンテンツとして幅を広げる位置づけもある。
なお、学生対象のCAP日本事務局を受託するJTB地球倶楽部の宮田悦雄代表取締役社長氏は、「(CAP事務局)単体の事業としては赤が発生するかもしれない。ただし、今回の提携を機にグループとして生かせることが大いにある」と語り、学生に対する留学時のビザ手配、航空機の予約、保険など旧来の留学ビジネスに留まらないモデルの構築を示唆した。なお、UCとJTB地球倶楽部では2010年までに200人規模の4年生大学生の留学を想定、協定大学は20校ほどとしており、既に話し合いを進めている大学もあるようだ。