JALグループ、第1四半期の営業収益は3.7%増、昨年同期からは改善

  • 2006年8月8日
 JALグループの平成19年第1四半期(平成18年4月1日〜6月30日)連結業績は、営業収益3.7%増の5222億円、営業損益319億円の赤字(前年同期:320億円の赤字)、経常損益355億円の赤字(同:374億円の赤字)、四半期純利益は267億円の赤字(同:383億円の赤字)であった。営業収益のうち、国際線は5.2%増の1678億円、国内線は0.4%増の1509億円、貨物は6.6%増の438億円。

 国際線旅客は、反日デモの影響により低迷した中国線での回復が鮮明になり、欧米、東南アジア、韓国線の堅調も後押し、国際線旅客収入は前年比5.2%増の1678億6600万円。さらに中期経営計画で打ち出している路線の再構築や機材のダウンサイジングなどで有効座席キロは11.6%減の219億6171万1000席キロ(ASK)となったが、旅客数は5.4%減の1534万1359人と減少幅は供給量より少なく、有効座席利用率は前年から4.6%ポイント上向きの69.9%となった。
 国内線を合わせた航空運送事業は売上高3.2%増の4099億6900万円、営業損益は330億4600万円の赤字(昨年同期:345億8700万円)。

 旅行企画販売事業セグメントではジャルパックがアメリカ方面での堅調な需要、昨年からの反動による反日デモからの回復などで取扱を増やしたものの、ミクロネシアなど観光路線の減便による直接的な影響を受け、全体の売上は前年割れ。ジャルツアーズについても昨年の愛・地球博の反動から取扱人数が減少したものの、旅行商品の単価上昇により、売上高は前年並み。
 なお、同セグメントは今期から、ジャルセールスが日本航空インターナショナルに合併されたことを受け、セグメントの売上高、営業損益の減少に影響している。売上高は12.2%減の853億6400万円、営業損益は20億100万円の赤字(6億9600万円の赤字)。