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JLグ、4月から6月の旅客数は6%減も供給減で利用率は改善の傾向

  • 2006年8月8日
 JALグループ国際線(JL、JO、EG)の6月の旅客実績は前年比7.0%減の111万312人、利用率は4.4%ポイント増の74.6%となった。

 4月から6月の第1四半期では旅客数は5.8%減の319万2191人。前年同期と比べると、供給量が大きく減少しており、11.6%減の219億3171万1000ASKとなり、有償旅客キロ(RPK)は5.4%減の153億4135万9000RPKと減少幅を食い止め、利用率は昨年から4.6%ポイント増の69.9%となった。4月からの供給量は約10%減少としており、需要を表すRPKが供給量のASKと比べて減少幅が小さいことから、旅客数は減少しているものの、利用率は改善した。

 路線別では韓国線でASKが5.4%増とやや増加し、旅客数も4.2%増の37万7702人と堅調。中国線はASKが0.3%減とほぼ前年並みの供給に対し、旅客数は20.1%増の42万9915人と回復が顕著に現れた。また、欧州線は供給を前年から19.9%減としているが、旅客は6%減の36万1009人に留めており、利用率も11.5%ポイント改善した78.4%。これについては西松社長が先日の会見において、ヨーロッパ路線での業績改善が現れていることに言及している。
 ただし、大きく供給を減らしたグアム・サイパン路線については厳しい。供給量はほぼ半減となる49.4%減だが、旅客数は53.2%減の11万4242人と供給を上回る減少となっており、現在の供給についての上向きな対策が求められている。