日系航空の国際線、夏の予約状況は日本発着の提供座席減も予約数は3.2%増の61万人超

  • 2006年8月7日
 JALグループ、ANAグループはこのほど、8月11日から20日までの9日間の予約状況を取りまとめた。これによると両グループの日本発着合計で、国際線提供座席数は前年比6.7%減の72万7068席、予約数は3.2%増の61万3710人、予約率は84.4%となり、前年同時期の予約率から8.1%ポイント上回っている。提供座席数はJALグループが9%減、ANAグループが前年並みだが、両グループとも昨年を上回る予約数となっており、予約率が昨年よりも好転している。

 日本発は提供座席数が6.8%減の36万3010席、予約数は2.7%増の30万7810人、予約率は昨年より7.8%ポイント増の84.8%。日本着は提供座席数が6.6%減の36万4058席、予約数は3.6%増の30万5900人、予約率は昨年から8.3%ポイント増の84.0%。

 このうちJALグループは日本発着では提供座席数が8.8%減の55万7374席、予約数は1.3%増の47万781人、予約率は前年から8.4%ポイント増の84.5%となっている。アメリカ大陸線、中国線以外の提供座席数は概ね減少しているが、予約数が伸びたことから、前年比の予約率は80%台へと改善している。反日デモからの反動も大きく、中国線は30%増の予約数を見せており、全体として需給バランスが整ってきた形だ。

 ANAグループは日本発着の提供座席数は0.8%増の16万9694席、予約数は9.6%増の14万2929人、予約率は6.8%ポイント増の84.2%だ。NHとしては北米、アジア路線で提供座席数をやや増やし、欧州線は前年並み、ハワイ・グアムのリゾート路線は座席数を減らしており、予約数の状況は約30%減のリゾート路線以外は全面的に伸びが見られる。特に、アジアについては12%増と2桁の伸びを見せている。


▽日系2社の夏の予約状況
http://www.travelvision.jp/html/data_files/summer_booking_air.pdf