オーストリア航空（OS）は第2号目となる日本語機内誌「一望千里」を発行した。昨年の創刊号は、講談社発行の月刊誌「オブラ」の特別版として講談社の監修を得て発行していたが、今号は名称を改め、OSオリジナル機内誌として開始した。
　同誌は「オーストリアの継承」をテーマに掲げ、ウィーン、ザルツブルク、グラーツ、シュタイヤーマルクを取材した。スペイン乗馬学校で白馬リピッツァーナと調教師たち、およびその華やかな文化を陰で支える故郷ピーバーの人々と緑の大地シュタヤーマルクなどの取材を通して、紙面ではオーストリア人の文化、守り続けることに対する地道な熱意とその価値観を打ち出した。
　さらに、モーツァルト生誕250周年で盛り上がる現地のイベント・レポートをはじめ、隣国チェコのプラハ、日本で今秋から展覧会が開かれるアルフォンス・ミュシャを特集。そのほか、オーストリア好きの作家の城山三郎氏、脳外科医の茂木健一郎氏、画家の笹尾光彦氏のエッセイやほしおさなえ氏の短編小説を掲載した。