アメリカン航空、06年度第2四半期業績は2億9100万米ドル利益計上

  • 2006年7月24日
 アメリカン航空(AA)の親会社のAMRコーポレーションの2006年度第2四半期業績は前年比2億3300万米ドル増の2億9100万米ドル(約338億円)の利益を計上した。過去22回の四半期決算で特別項目利益を含めず利益を計上したのは今回が2回目。また、全体のロードファクターは82.6%を記録したほか、イールドは前年比6%、旅客収益は11.7%上昇した。連結決算は前年比12.5%増の約60億米ドル(約6970億円)、予約変更やアップグレード、機内食販売、他社からの整備受注などを含めたその他の収益は前年比20.9%増の3億4700万米ドル(約403億円)であった。

 AAは第2四半期の業績を評価しつつも、財務の健全化への課題として燃料費の継続的な高騰、航空業界の競争激化を指摘。燃料費が収益達成のためのレベルの引き上げを続ける一方、低価格運賃の航空会社の躍進と破産航空会社への経費関連の優遇措置による競争激化が業界全体のさらなる効率向上、経費削減の必要性を促す結果に繋がっていると捉える。燃油費に関してAAは継続した上昇を予想しており、今年1月に燃油費を1ガロンあたり平均1.95米ドルと想定していたが、4月に2.07米ドルへと修正し、現在は2.18米ドルと想定している。
 このような状況下でAAは、座席供給量の調整、ネットワークやプロダクトをはじめ、AAスタッフの高品質のサービス提供により今後も堅実な収益が続くと予想。会社再建計画「ターンアラウンドプラン」の基本策である経費削減、収益増収、顧客サービス向上、運航簡素化のための提案を引き続き進める方針だ。