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ジャルパック、下期はシニア、ハネムーン市場を強化、マイル施策も拡充

  • 2006年7月20日
  ジャルパックは2006年度下期商品を設定、I'll(アイル)は7月20日から、AVA(アヴァ)は8月3日から発売する。下期では特に、これまで育んだ「旅創りのこだわり」を追求する。そこで、ジャルパックが設ける上質で感動的な旅を創るための内規を10項目に要約し、「アイルのこだわり」として基幹パンフレットの2ページ目に掲載。消費者にもジャルパックの品質への理解促進を図る。

 アイルでは、熟年・団塊・シニア世代とハネムーンマーケットへの取り組みを強化する。熟年向けでは新商品「浪漫飛航」を設定。参加人数は最大20人以内、連泊基本のゆとり日程などにこだわった商品で、「11のおもてなし」としてパンフレットにも記載する。通常のオプショナルツアーとは一味違う、各地の特色を生かした「いろどりプラン」も用意し、旅の感動を演出。また、中国、オーストラリアで展開していた「シニアパッケージ」サービスを、全方面に拡大し、シニア世代に参加しやすさを訴求する。

 ハネムーンでは「ハッピーハネムーン」キャンペーンを実施。出発120日前、90日前、60日前、59日前以降と、予約日に応じてハネムーンならではの「早期予約特典」を強化するほか、JLが夏場のリゾート路線でビジネスクラスを一部値下げすることに対応し、Cクラス追加代金を安価に設定した。

 このほか、ジャルパックでは上期から「ツアーマイル」を設定しているが、下期では「JALカード」に入会の上、登録することでマイルが貯まりやすくなる「JALカードツアープレミアム」を新たに設定。マイル施策も拡充した。

 なお、上期の動向として、広報室室長の芳野和俊氏は、「第1四半期の出だしが悪かった。ある方面での価格政策と商品の充実度に見込み違いがあった」と分析。また、他社の早期割引施策に付いていけなかったことも反省点としてあげた。第2四半期は「健闘した」ものの、9月の動きは弱く、9月は「アヴァで新規商品を投入して需要を摘み取っていく」意向で、アヴァは前年同実績になると見込んでいる。上期の販売見込みと下期の販売目標は下記の通り。


▽上期の販売見込み人数
<方面/アイル見込み(前年比)/アヴァ見込み(前年比)/合計(前年比)>

ハワイ/1万8100人(11%減)/5万580人(5%減)/6万8680人(7%減)
アメリカ/5800人(17%増)/1万400人(19%増)/1万6200人(18%増)
ヨーロッパ/7000人(14%減)/1万6200人(11%増)/2万3200人(2%増)
アジア/8000人(9%減)/3万7400人(22%増)/4万5400人(15%増)
オセアニア/5300人(1%増)/1万7000人(1%減)/2万2300人(±0%)
グアム/3300人(49%減)/2万7500人(26%減)/3万800人(30%減)
中国/3000人(21%増)/8880人(30%増)/1万1880人(28%増)
合計/5万500人(10%減)/1万7960人(±0%)/21万8460人(3%減)


▽下期の販売目標人数
<方面/アイル目標(前年比)/アヴァ目標(前年比)/合計(前年比)>

ハワイ/1万7200人(6%減)/4万5000人(6%減)/6万2200人(6%減)
アメリカ/4800人(15%減)/7600人(9%減)/1万2400人(11%減)
ヨーロッパ/5200人(12%増)/2万人(4%増)/2万5200人(6%増)
アジア/1万1300人(66%増)/3万9500人(15%増)/5万800人(23%増)
オセアニア/7500人(7%増)/2万人(11%増)/2万7500人(10%増)
グアム/3300人(20%減)/2万4800人(12%減)/2万8100人(13%減)
中国/3500人(7%増)/1万2000人(22%増)/1万5500人(23%増)
合計/5万2800人(7%増)/16万8900人(2%増)/22万1700人(3%増)