ルックJTB、下期に南半球を新展開、オセアニア商品は大幅拡充

  • 2006年7月20日
 JTBワールドバケーションズは06年度下期のルックJTBを設定、7月21日から販売を開始する。下期は特に、オセアニア方面で新展開を図る。従来は上期に新商品を作り、下期は踏襲傾向となるのが多かったが、JTBW代表取締役社長の伊藤正人氏は「下期からシーズンとなる南半球、とりわけオセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)方面は下期から新しい展開を図るべき」と、下期からの商品拡充の理由を説明する。

 オセアニア方面では特に季節感のみならず、JTBWならではの仕入れ力を生かした新企画が目立つ。上期120%増で推移する地球交響曲(シンフォニー)では「原色大陸オーストラリア」を追加し、4部作に拡充。「アカガニ」の大移動で有名となったオーストラリア領クリスマス島を訪れるツアーや、エアーズロックからダーウィンまでの3000キロを陸路で移動し、途中の奇岩「デビルズ・マーブルズ」などの景色を楽しめるツアーは、基幹パンフレットでも展開する。

 さらに、オセアニア方面ではJTBWの若手からベテランの企画担当者が実際に体験して選んだプランばかりを用意した体験型のオプショナルツアー「ホット・ジェネレーション」を設定したほか、上期好評の「早特60」をマイセレクトで登場させ、早期割引対象を拡充した。


▽他方面も季節感を重視の新企画

 オセアニア方面以外でも、旬にこだわった限定特別企画商品を投入。例えば、エカテリーナ宮殿で年に1度の大晦日に行なわれる大晩餐会に参加するツアーやバレンシアの火祭りを楽しむツアーなど、1出発日のみのツアーも設定。その他、世界各地のカーニバルを体験する季節限定のコースやベストシーズンに行くクルーズなど、06年度終盤から定年を迎える団塊世代の取り込みを意識したツアーのラインアップを広げた。一方で、この季節ならではの恒例の学生旅行“ガクタビ”も設定し、学生マーケットを含む幅広いクラスターをターゲットに展開していく。下期の販売目標人数等は下記を参照のこと。

▽上期販売見込み <方面/人数/前年比>   
ハワイ/13万1000人/1%減
ミクロネシア/13万1000人/7%増
アメリカ/4万4000人/4%減
ヨーロッパ/8万4000人/5%増
アジア/19万6000人/7%増
オセアニア/4万人/±0
中国/4万5000人/125%増
合計/67万1000人/8%増


▽下期販売目標 <方面/人数/前年比> 
ハワイ/13万7000人/37%増
ミクロネシア/13万1000人/2%増
アメリカ/5万1000人/6%減
ヨーロッパ/7万人/±0
アジア/19万人/1%減
オセアニア/7万1000人/±0
中国/4万3000人/43%増
合計/69万3000人/2%増


▽年間販売目標 <方面/人数/前年比> 
ハワイ/26万8000人/±0
ミクロネシア/26万2000人/5%増
アメリカ/9万5000人/5%減
ヨーロッパ/15万4000人/3%増
アジア/38万6000人/3%増
オセアニア/11万1000人/±0
中国/8万8000人/76%増
合計/136万4000人/4%増