キャセイパシフィック、香港ドラゴンを子会社化、中国国際航空との提携も強化

このCXによるKAの子会社化は中国国際航空(CA)、CX、中航興業(CNAC)CITICパシフィック、スワイヤーパシフィックの5社による出資比率の再編を伴うもので、アジア、および中国での航空輸送の再編をにらんだもの。なお、CXとCAはCAが2004年12月に香港株式市場での上場を前に両社で合意しており、今後も広範な協力関係を確立していく方針だ。
CXはKA株式についてCNACの43.29%、CITCパシフィックの 28.50%、スワイヤーパシフィックの7.71%、その他の2.71%を82億2100万香港ドル(約1207億円)で買い取る。CXはCA株式についても出資比率を高め、CAが香港市場で新たに発行する11億7900万株を総額41億香港ドル(約602億円)の現金で引き受け、CAの持株比率を10%から20%へと引き上げる。
また、CAはCITCパシフィック、およびスワイヤーパシフィックの保有するCX株10.16%を総額54億香港ドル(約793億円)で買い取ることで、CAおよび関連会社のCNACと合計でCXの17.50%の株式を保有することとなる。
これらの対応により、CX、CAは相互に戦略的投資を拡大、継続的に実施するとともに、CXはKAを完全子会社化する。また、CAが中国本土でCXの総販売代理権を持つとともに、CXは香港、マカオ、台湾でCAの総販売代理権を互いに託すことでCXとCAは相互販売を実施する。さらに、香港/中国本土間のコードシェア運航の拡大、香港/中国主要都市路線で相互に利益を分け合う共同運航路線の開設、上海での貨物分野の共同事業、最低6年間はKAを主要航空会社として維持することなどを盛り込んだCX/CA間の業務提携となる。