QF日本支社、営業体制を強化、需要拡大・イールド向上の課題に取り組む

また、営業力の強化の背景には運賃体系、各社との競争環境で「アメリカで起こったことが、オーストラリアでも起こっている」(荻野氏)との認識から、短期、中長期的な展望を連携する狙いがある。また、直近では燃油費の高騰など、コスト増の環境においてイールド向上へ積極的に取り組む必要がある。これにはMICEマーケットを視野に法人担当を置くほか、いわゆる「レジャーC」への取組みも含めた対応となる。
具体的な日本支社の体制としては、営業、マーケティング機能を有機的に連携するため、福田幾吉氏が日本地区営業・マーケティング地区統括本部長として就任。QF本社の中長期的プランと連動した営業の動きを目指す。また、現在の企画調査室を増強し、名称を営業戦略本部に改称し、生産体制と価格決定を中長期的な需要動向を捉えながら、営業と連動する体制を構築する。
改編、増強の中でも主役となる営業部については、東日本地区について旅行代理店担当と法人担当に分ける。これまでの旅行会社との連携を強化することに加え、新たに直接取引する旅行会社へのアプローチを図るほか、法人についてはコンベンションなどを含むMICE市場の取り込みも目指す方針だ。
なお、営業本部長のポール・ウィルソン氏、大阪支店長の井上喜和氏はQF本社へ戻る予定だ。
▽カンタス航空日本支社(4月1日付)
福田幾吉氏/日本地区営業・マーケティング統括本部長
新谷重則氏/東日本地区旅客営業部長旅行代理店担当
遠藤昌寿氏/東日本地区旅客営業部長法人担当
山内要介氏/大阪支店支店長
小松眞澄氏/日本地区マーケティング本部部長