ジェイティービーはこのほど、東日本地区においてインターネット上の仮装店舗「バーチャルヨーロッパ支店」、「バーチャルサッカー支店」の2店舗を新設した。これは、昨年9月に開設した「バーチャル伊香保支店」と「バーチャルオーロラ支店」へのアクセスが好調だったことから設置したもの。JTBは今年3月までに、観光目的地型バーチャル支店と世界遺産などを取り扱うテーマ型バーチャル支店をできるだけ多く設立し、バーチャル店舗網を積極的に整備する。

　バーチャル支店はパンフレット展示コーナー、情報コーナーをはじめ、ライブカメラで現地の様子を観賞できるコーナーも設置。購入段階では、ユーザーは旅館やツアーの空き状況を24時間検索できるほか、コールセンターを通じた予約やオンライン決済が可能。さらに、東日本地域の100支店に勤務する社員が得意とする観光目的地を登録、その情報を検索できる旅行経験情報照会システム「スタッフけんさくん」を利用して、目的地やテーマに合った旅の相談ができる。

　JTBは、バーチャル店舗の設置がリアルとバーチャル型の「クリック＆モルタル」のビジネス・モデルとして営業強化に繋がる試みとみる。ネット専業旅行業者が持ち得ない独自のサービスと捉え、今後の旅行会社の営業政策上で重要な展開と考える。また、スタッフが各バーチャル支店の専門性をもつ店員として登場することで、多様化する利用者のニーズへの対応を目指す。さらに、バーチャル支店へのアクセスが好調など、成功例となったことから今後、実際の店舗開設も検討する。

▽スタッフけんさくん

▽バーチャルヨーロッパ支店

▽バーチャルサッカー支店