スターアライアンス加盟社、来年6月に成田・南ウイングに移転


また、加盟会社間の乗り継ぎも大幅な短縮となる。現在は国際線間での乗り継ぎが110分であるが、移転後は45分となり、国際線から国内線は75分、国内線から国際線は60分へと大きく短縮される。ただし、国際線から国内線の乗り継ぎ予想の75分は入国審査の手続きが改善されることを前提として、スターアライアンスでは60分にまで短縮されると見ている。現在のところ、サンフランシスコから東京を経由して上海へ乗り継ぐ場合、同日着が出来ないが、今回のターミナル移転によるMCTの短縮で可能となるほか、NHが運航する国内線との乗り継ぎ利便の向上で、日本発のアウトバウンド、およびインバウンドの両面での改善も期待されるところだ。
アルブレヒト氏もアライアンスは「航空会社だけでなく、空港会社、旅客、ひいては政府にもメリットがある。長期的には旅客需要の拡大や荷物の効率的な運搬にも繋がる」として、「一つの屋根の下」のコンセプトが成功裡に進んでいることを強調する。
観光面では政府が進める「YOKOSO JAPAN」をさらに推進するには、入国審査官の人員増を政府にも要望していくと明言。これについては、成田空港会社社長の黒野氏とも対談し、同様の意見であることで一致したことも明らかにし、MCTを短くすることとあわせ、世界で競争力のある空港となる方向性を明示した。