主要50社、8月の取扱額は0.4%増も海旅は2ヶ月連続前年割れ

  • 2005年10月11日
 主要旅行業者50社の8月取扱額は前年比0.4%増の5966億3239万5000円となった。海外旅行は先月、7ヶ月ぶりに前年比1.6%減と前年割れに転じた傾向が続き、減少額を拡大する3.3%減の2570億144万3000円。8月の海旅取扱額で上位10社中、前年を上回ったのはエイチ・アイ・エス(10.0%増)、阪急交通社(16.0%増)、日本旅行(2.2%増)、日本通運(9.8%増)の4社。海外旅行の取扱がある48社中、前年同月比で増加を示したのは先月に続き16社となり、中国・韓国への取扱の伸び悩み、昨年のオリンピックによるヨーロッパ方面の反動などが影響して、やや厳しい状況が続く。
 海外旅行の取扱額順は、ジェイティービー(419億6739万9000円)、エイチ・アイ・エス(305億3489万4000円)、ジェイティービーワールドバケーションズ(278億3302万8000円)、阪急交通社(212億939万9000円)、近畿日本ツーリスト(186億3143万2000円)の順。また、伸び率順ではタビックスジャパン(39.3%増)、トラベルプラザインターナショナル(23.3%増)、日立トラベルビューロー(19.3%増)、阪急交通社(16.0%増)、エイチ・アイ・エス(10.0%増)と続いた。なお、企画商品の取扱は厳しい状況を反映し、3.0%増の935億2166万2000円、取扱人員は6.1%減の47万7193人。

 国内旅行は3.5%増の3126億8601万8000円。企画商品の取扱額は4.1%増の1356億33万3000円、取扱人員は3.0%増の528万4143人。また、外国人旅行は35.8%増の25億7779万5000円と愛・地球博に関連したノービザ措置などで取扱が増加した模様だが、企画商品は66.6%減の3079万円、取扱人員は20.3%減の2072人と低迷した。