JTB、海外資格取得プログラム販売に本腰、06年度取扱目標は100名

  • 2005年9月29日
 ジェイティービーは10月から、海外資格取得プログラムの取扱いに本格着手する。国際化と多様化が進む旅行マーケットに対応することを目的とし、海外個人旅行の志向が強く、学習意欲の旺盛な20代から30代の女性層が主な販売対象だ。2006年3月までに、20プログラムを用意する予定で、2006年度の販売目標は100名を目指す。

 プログラムは、ハワイやシドニー、ニューヨーク、ロンドンなどの欧米や豪州の各都市で、ネイルや児童英語教師、IT、スポーツトレーナーなど、様々な分野の専門的資格プログラムを用意する。期間は1週間から、長期で1年から3年まで。例えば、ハワイロミロミセラピスト資格取得プログラムはRAJAとの共同プログラムで、プロのロミロミ・セラピストを目指す人向けの本格コース。合計26日間で技術を学び、帰国後は日本で講義を受講する。料金は72万8000円で設定する。そのほか、シドニー看護師資格取得プログラムは看護学の分野でトップを誇る国立大学ACUでの看護学位取得プログラム。プログラム終了後はオーストラリアの正看護師として登録され、現地の病院で働くことができる。料金は1年間の場合、204万8000円、3年間の場合は517万8000円。

 矢野経済研究所「語学ビジネス徹底調査レポート2005」によると、留学ビジネスや留学斡旋事業を中心とした語学斡旋市場は、04年度で175億円のマーケット規模と推計。日本人海外旅行者数が1700万人台と見込まれており、日本から海外への留学生も増加傾向にあるという。
 また、職業観の変化により転職者が一般的な時代になり、個人が自分の能力を磨くために自分に投資する人が増加。JTBは今回の海外資格取得プログラム販売の拡大で、個人向けプログラムを拡充し、多様なニーズに応える。