エイチ・アイ・エスの8月の総取扱額は10.7％増の323億6074万円、海外旅行は10.0％増の305億3489万4000円、国内旅行は23.4％増の18億2584万6000円となった。HISでは間際予約の取り込みを強化する施策としてインターネットでの展開、学生旅行パンフでオプションに学割を設定するなどで取り込みを図った。結果として単月取扱額の過去最高、また初めて単月で300億円の大台を突破することとなった。
　HISは先ごろ7月1日から9月30日出発のパッケージツアー購入者は前年同期と比べ、1ヶ月以内の間際予約が前年比26.4％増と発表しているが、9月以降の海外旅行は効した傾向を捉える必要があるという認識だ。特に、グアム、ハワイ、バリ方面でのOL層、ファミリー層、ヨーロッパ、カナダ方面はシニア層を主力として予約が増加、客単価も上昇基調にあると見ている。こうした中で、チャーター便については7月から9月について前年と比べ倍増し、需給バランスを図っている。また、年末年始も視野に入れており、前倒しで料金を発表して顧客の取り込みを進める。