JTB、渋谷郵便局に店舗開設、「いろいろと提案」も今後の明言避ける
ジェイティービーは27日、日本郵政公社渋谷郵便局内にJTBトラベルポスト渋谷店を開設した。開設にあたり、JTB代表取締役社長の佐々木隆氏は店舗展開の課題として「新しいリアルなコミュニケーションを作ること」とし、「公共性あるサービス機関と旅行商品、旅行情報の基地を作ることは地域にもメリットある」と述べ、期待感を示す。この郵便局は立地として渋谷という若者が集まる街、さらに背後に高級住宅街が控えるなど、多様な客層の取り込みが見込める。佐々木氏は「新しいお客様を囲い込み、あるいは掘り起こしに期待したい」という。
日本郵政公社副総裁執行役員の高橋俊裕氏は、郵便局のサービス向上の一環として「全国12局でローソンのコンビニ、文房具店、観光物産販売などを展開している」とこれまでの経緯を説明。「JTBが店舗を出すことで郵便局に来るお客様も期待するが、サービスの充実に向けて努力するほか、郵政公社として商品展開やサービスを学んでいきたい」と語る。
また、会見において、高橋氏は現在、国会で議論されている民営化後の窓口会社の業務として郵便局が旅行事業を展開することについての質問について「法案の中で検討されていることで、事業内容を検討する段階ではない」と、具体的な案件として検討している段階ではないことを示唆。今回の出店は郵政公社の公募に対して、JTB1社が正式に提案したことで、郵政公社側としてイメージ向上や利便性向上の点で決定したという。JTBと郵政公社との今後の提携についても、佐々木氏は「いろいろと提案しているが、現時点で何らかの形として発展するものではない」と明言を避けた。なお、JTBは今年1月末から、日本郵政公社との共用カードとして利用できる「JTB郵貯たびたびバンク」を展開しているところだ。
▽店舗の展開機軸は柔軟に対応
現時点での店舗の商品構成はパッケージツアーの販売を主力として、国内、海外旅行を共に揃える。渋谷郵便局への来店者数は1日約7000人とされ、店長の国重亮太郎氏は「インターネットに押されているが、魅力あるカウンター作りとサービスが鍵」と言い、郵便局来店者が覗いて見ようから、買ってみようへと消費者の意識を高めていくことに重点を置く。また、想定される来店者は往来する若者、OLなどから店舗近隣に居住する富裕層と多様な客層が想定されることから、品揃えについては今後の動向を注視しながら、柔軟に変更していく方針だ。なお、JTBトラベルポスト渋谷店の2005年度半年間の販売目標は取扱額で1億3500万円としている。
日本郵政公社副総裁執行役員の高橋俊裕氏は、郵便局のサービス向上の一環として「全国12局でローソンのコンビニ、文房具店、観光物産販売などを展開している」とこれまでの経緯を説明。「JTBが店舗を出すことで郵便局に来るお客様も期待するが、サービスの充実に向けて努力するほか、郵政公社として商品展開やサービスを学んでいきたい」と語る。
また、会見において、高橋氏は現在、国会で議論されている民営化後の窓口会社の業務として郵便局が旅行事業を展開することについての質問について「法案の中で検討されていることで、事業内容を検討する段階ではない」と、具体的な案件として検討している段階ではないことを示唆。今回の出店は郵政公社の公募に対して、JTB1社が正式に提案したことで、郵政公社側としてイメージ向上や利便性向上の点で決定したという。JTBと郵政公社との今後の提携についても、佐々木氏は「いろいろと提案しているが、現時点で何らかの形として発展するものではない」と明言を避けた。なお、JTBは今年1月末から、日本郵政公社との共用カードとして利用できる「JTB郵貯たびたびバンク」を展開しているところだ。
▽店舗の展開機軸は柔軟に対応
現時点での店舗の商品構成はパッケージツアーの販売を主力として、国内、海外旅行を共に揃える。渋谷郵便局への来店者数は1日約7000人とされ、店長の国重亮太郎氏は「インターネットに押されているが、魅力あるカウンター作りとサービスが鍵」と言い、郵便局来店者が覗いて見ようから、買ってみようへと消費者の意識を高めていくことに重点を置く。また、想定される来店者は往来する若者、OLなどから店舗近隣に居住する富裕層と多様な客層が想定されることから、品揃えについては今後の動向を注視しながら、柔軟に変更していく方針だ。なお、JTBトラベルポスト渋谷店の2005年度半年間の販売目標は取扱額で1億3500万円としている。