エイチ・アイ・エスによると、7月1日から9月30日出発のパッケージツアー購入者は前年同期と比べ、1ヶ月以内の間際予約が前年比26.4％増となり、一段と間際化に加速が掛かっている。これは特に近場となるアジアについて、顕著に見られる傾向で、アジア方面では34.1％増、モンゴルを含む中国方面では51.7％増となった。また、その他のデスティネーションでは、ハワイを除くアメリカでは35.9％増、ヨーロッパが26.3％増、グアム・サイパン・ミクロネシアが19.8％増、ハワイは9.5％増となった。間際予約では利便性の高いインターネットを通じたオンライン予約やコールセンター予約が前年比40％増となっている。
　HISはこうした間際予約の増加の背景として、好況感で日本人海外出国者が増加していること、インターネット普及による情報収集の簡素化、スピード化が進んでいることに加え、夏休みの分散化や遅い夏休み取得の増加、および今年9月の日並びの良さなどを要因としてあげる。また、今夏はチャーター便利用のパッケージツアーが前年に比べ倍増しているほか、スポーツやイベント、音楽鑑賞などの専門デスク、海外支店の充実も間際化が進んだ要因と見ている。