近ツー、中間期は営業収益13%減、下期は不安要素考慮も前向きな見通し
近畿日本ツーリストの平成17年12月期中間(平成17年1月1日〜6月30日)決算は営業収益が13.0%減の373億8900万円、営業損益が13億4300万円の赤字、経常損益は11億1200万円の赤字、中間純損益は16億1600万円の赤字であった。上半期は旅行市場全般としてゴールデンウィークの日並びから海外旅行者数が順調に回復するという好要因があった一方で、国内旅行は微増という環境。こうした中で愛・地球博の開催による全社を挙げた取組みは順調に推移。創立50周年企画として展開する「美しい日本の歩きたくなる道500選」などの観光支援事業、自治体と連携する地域ブランディング大賞のほか、記念イベントを開催するなどで集客した。また中部国際空港の開港に伴う営業面の強化から中部地区の業績が伸びているほか、中国市場の拡大を睨んだ展開として独資旅行社を設立するなど施策についても順調に進んでいるようだ。
なお、下半期は原油価格の上昇やテロなど、海外旅行についての不安要素については留保するものの、需要の拡大に向けては概ね前向きな捉え方だ。特に、プラットフォーム戦略と位置づける読売旅行、南海国際旅行との提携販売を推進し、販路を拡大。さらに企画旅行商品ではホリデイの一部商品において、安全カルテを無料で配布するなど室の向上を図っている。また、ECCでは自主イベントを開催するなど、需要の創出にも取り組んでいる。今後はチャーター便での商品展開も積極的に進める考えで、下期についても引き続き対応していく考えだ。
なお、通期での営業成績は収益として前年比8.1%減の860億円、経常利益14.7%減の21億円、当期純利益は2.6%増の12億円としている。クラブツーリズム事業部門の実績を引いた場合は、営業収益は前年比3.5%減、経常利益36.3%増、当期純利益は36.4%増となる。
なお、下半期は原油価格の上昇やテロなど、海外旅行についての不安要素については留保するものの、需要の拡大に向けては概ね前向きな捉え方だ。特に、プラットフォーム戦略と位置づける読売旅行、南海国際旅行との提携販売を推進し、販路を拡大。さらに企画旅行商品ではホリデイの一部商品において、安全カルテを無料で配布するなど室の向上を図っている。また、ECCでは自主イベントを開催するなど、需要の創出にも取り組んでいる。今後はチャーター便での商品展開も積極的に進める考えで、下期についても引き続き対応していく考えだ。
なお、通期での営業成績は収益として前年比8.1%減の860億円、経常利益14.7%減の21億円、当期純利益は2.6%増の12億円としている。クラブツーリズム事業部門の実績を引いた場合は、営業収益は前年比3.5%減、経常利益36.3%増、当期純利益は36.4%増となる。