日系2グループ、夏休み国際線旅客実績は前年微減も予約から上積み

  • 2005年8月22日
 JALグループ、ANAグループの日系航空会社の夏休み期間(7月22日〜8月21日)国際線の旅客輸送実績がまとまった。国際線の対象はJALグループが日本航空インターナショナル(JL)、日本アジア航空(EG)、JALウェイズ(JL)、ANAグループは全日空(NH)、エアーニッポン(EL)、エアージャパン(NQ)の6社で、日本発合計の総旅客数は前年比0.9%減の87万8792人となった。両グループが7月21日に発表した予約時点では前年比5.4%減の82万6239人と想定していたことから、実数では5万人超の上積みを確保した。特に間際では中国線でJALグループは2万人強、ANAグループは3万人強を取り込んだほか、東南アジア方面でも予約の伸びが見られたのが特徴。提供座席数については両グループ計で2.7%増の119万8197席でほぼ当初の予定通りの座席提供となった。

 JALグループの国際線提供座席数は日本発計で1.8%増の93万3515席。総旅客数は0.9%減の68万4956人、利用率は前年から1.9%ポイント減となる73.4%であった。チャーター便(152便)、臨時便(62便)を合わせ214便運航し、昨年実績の108便の2倍となった。東南アジア、中国路線で間際の予約が増加したものの、昨年実績にはそれぞれ及ばず、東南アジア線は前年比0.6%減の14万2584人、中国線は6.5%減の7万67人である。米大陸線は予約時から若干減少したものの、前年比では6.1%増の8万94人と好調を維持しているほか、韓国線も1.9%増の8万6074人を記録した。

 ANAグループの国際線提供座席数は日本発計で6.3%増の26万4682席。総旅客数は0.7%減の19万3836人、利用率は5.2%ポイント減となる73.2%である。この中で高い利用率を記録したのが米州線で前年比9.9%減となるものの5万5274人となった。また、アジア、グアムやハワイを含むリゾート線なども前年比でそれぞれ17.5%増、10.2%増を記録し、上々のようだ。
 なお、2グループの概況、方面別実績は下記のリンクを参照のこと。

 また、国内線については2グループを含みスカイマークエアラインズ(BC)、エアドゥ(HD)を合わせ提供座席数は1305万5659席、旅客数は906万8771人、利用率は69.5%であった。提供座席数は前年実績で減少したものの、旅客数では伸びた。なお、各社の国内線実績は下記の通り。

▽国内線夏休み期間旅客輸送実績
JALグループ/6209107/2.6%減/4253368/1.4%減/68.5%
ANAグループ/6324663/1.4%減/4438921/3.1%増/70.2%
スカイマーク/365925/25.3%増/241518/18.0%増/66.0%
エアドゥ/155964/39.9%増/134964/35.7%増/86.5%