近ツー、ホリデイ下期目標は17%増の28.8万人、上期6%増の見込み

  • 2005年8月8日
 近畿日本ツーリストによると、ホリデイの上期販売動向は前年比6%増の25万人となる見込みだ。方面別では大きな回復を見せる台湾が135%増の6000人となったのをはじめ、ミクロネシアが23%増の4万3000人、ハワイが17%増の5万7000人、ヨーロッパが14%増の2万6000人、アメリカが7%増の2万4000人などとなっている。このうち、ハワイ方面では隣島への滞在を含む商品について品揃えを増加しているほか、ハワイアイランドとした別冊での展開が好調の要因と分析。また、アメリカ大陸についてはカリフォルニアディズニーランド50周年関連商品を中心に家族連れの回復が目立っていると言う。
 なお、下期目標ではアジア方面で昨年実績が津波被害などで下期の後半に落ち込んだことからの回復を織り込み。また、ヨーロッパ、ハワイ、アメリカなどが引き続き堅調に推移するとして10%増から25%増として、下期は全体で17%増の28万8000人を目標としている。

▽下期から新システム導入で販売現場のFIT化に対応
 下期はホリデイでFIT化に対応する新システムを導入。これにより途中滞在地での延泊を消費者に対して即時に回答するほか、一部の肯定が異なる同行者を含めた一括予約を行うほか、ホリデイの予約システムからCRSへ手配するシステム「アクロス」の利用で航空会社へのリクエストについても予約記録に正確に反映できるようにシステムを改善。これにより、個人化する旅行市場において、きめ細かい要望に応える販売体制を整えた。
 商品についてはホリデイをブランドとし、エクセレンス、ホリデイ、ホリデイスペシャルの3カテゴリを踏襲。熟年海外特選旅行については、ブランド戦略上の重要商品であることから、昨年下期の13コースから今年は19コースへと拡充し、引き続き添乗員同行ツアーにおいてラインアップを強化した。また、上期から展開する50周年記念企画については旬、テーマを軸とした企画により、シェラトン・プリンセス・カイウラニの開業50周年と合わせた共同記念企画をはじめ、各方面でこだわりを見せる商品を展開する。

▽ホリデイの方面別販売見込みと目標
(方面/上期見込み(前年比)/下期目標(前年比)
ミクロネシア/4万3000人(23%増)/3万5000人(2%増)
ハワイ/5万7000人(17%増)/5万6000人(11%増)
アメリカ/2万4000人(7%増)/1万9000人(19%増)
アジア/6万2000人(1%減)/9万1000人(25%増)
ヨーロッパ/2万6000人(14%増)/2万7000人(51%増)
オセアニア/オセアニア2万3000人(7%減)/3万2000人(9%増)
中国/9000人(46%減)/2万人(3%増)
台湾/6000人(135%増)/8000人(75%増)
合計/25万人(6%増)/28万8000人(17%増)