ジェイティービーの2004年度インターネット、コンビニエンスストア（CVS）等の旅行商品の販売実績は前年比42％増の650億円であった。このうち、インターネット分については42％増の416億円、このうちオフラインについては51％増の157億円が含まれている。CVSのマルチメディア端末分は20％増の133億円、法人向けのJ-@gentは83％増の101億円。なお、今年度の目標額はインターネットで32％増となる550億円、CVSで13％増の150億円、J-@gentは19％増の120億円、合計で26％増の820億円だ。
　インターネットに限ると、JTBのサイトの1日平均ページビューは177万PVで、ユニークユーザーは13万7000人、月平均の申込み件数は2万7000件となっている。販売商品の構成は国内宿泊が61.8％で前年から4.1ポイント減とシェアを低くしたものの、海外個人（航空券など）は12.6％で1.2ポイント増、海外パッケージツアーのルックが9.4％で3.9ポイント増と海外旅行のシェアが増加している。国内・海外を含むメディア商品は9.7％で2.2ポイント増とこれもシェアが伸びている。
　JTBでは国内宿泊商品の決済手段として、現地払いを導入したほか、宿泊施設とフライトの組み合わせを自由に選択する航空券つき宿泊プラン、ルックJTBサイトの検索機能の改善を図るなど利便性の向上を図っている。また、昨年12月から携帯電話の公式サイトを開設するなど、モバイルを意識しており、この4月には文庫キャンペーンで旅行中に小説を読むことができるなど、サービスの多様化も図っているところ。今年の12月には海外格安航空券のオンライン販売を予定し、先行する楽天トラベルを視野に入れる格好だ。