日本旅行業協会（JATA）がジェイティービー、近畿日本ツーリスト、日本旅行、ジャルパック、阪急交通社の5社を対象に実施した海外パッケージツアーの調査によると、7月から9月の予約状況は前年同時期比で弱含みに推移していることが明らかになった。7月はハワイ、グアム・サイパン、ヨーロッパで堅調に推移しているものの、中国が半減しており全体を押し下げている。8月以降も前年の3割強と予約が進んでいないほか、アジアについては間際化の傾向を受けてが、7割強と弱含みで推移している。なお、聞き取り実施日は7月1日から7日とロンドンでのテロ事件発生前。
　また、4月から6月の実績についてはオセアニアについては4月、5月が前年比10％程度の減少、中国は反日デモ発生の5月以降に半減したほかは概ね堅調。全方面の合計では4月が24.8％増、5月6.9％増、6月6.8％増となっている。なお、実績、および今後の予約については下記を参照のこと。

▽7月から9月の方面別予約状況（方面／7月／8月／9月）
アメリカ・カナダ／0.4％減／23.5％増／0.4％減
ハワイ／1.4％増／3.7％減／4.8％減
グアム・サイパン／23.4％増／12.2％増／7％減
ヨーロッパ／7.3％増／22.7％増／5.1％減
オセアニア／11.9％減／18.3％減／32.5％減
アジア／6.6％減／22.9％減／27.9％減
中国／52.2％減／67.5％減／61.8％減
全方面計／0.9％減／5.4％減／13.4％減

▽4月から6月の方面別実績（方面／4月／5月／6月）
アメリカ・カナダ／1.9％増／5.1％増／1.3％増
ハワイ／5.5％増／9.5％増／9.9％増
グアム・サイパン／31.5％増／19％増／41.3％増
ヨーロッパ／19.6％増／17.2％増／19.8％増
オセアニア／6.3％減／11.7％減／0.2％増
アジア／74.9％増／8.1％増／5.9％増
中国／51.6％増／41.2％減／43.2％減
全方面計／24.8％増／6.9％増／6.8％増